女教皇は、明らかなものと隠されたものの境界を守ります。答えはまだ表に浮かび上がらず心の奥で形づくられている最中なので、焦らず内なる声に耳を傾けよと告げます。
女教皇は秘められた知識と直感を体現し、目に見えるものの奥に流れるものを信じよと語ります。表向きの事実より、まだ語られていないもの、潜在意識に沈むものへ耳を澄ますべき時を指します。 流れるような青い衣の上、その頭には三日月・満月・三日月と続く月の三相を思わせる冠が載り、足元にも黄色い三日月が置かれています。これらは処女・母・老婆に象徴される三重の女神、すなわち女性性と巡る時を暗示します。 彼女は「TORA」と記された巻物を半ば隠して持ち、これは表には出しきらない隠された意味と秘密の知識を意味します。胸元の白い十字は、心の均衡と安らぎを指します。 座の両脇には「B」(ボアズ)と「J」(ヤキン)と刻まれた黒い柱と白い柱が立ち、力と安定、闇と光のように相対する二つの力のあいだで均衡を保つ存在であることを示します。背後の石榴模様の布は豊かさと秘められた生命力を象徴し、天と地・生と死といった二面性をそっと示します。
